片方の膝に痛みがあると、その患部をかばいながら動いてしまうために、どうしても反対側の膝に負担がかかりすぎてしまい、障害を誘発することにつながります。人は常に2本足で全体重を支えているため、一方に痛みがあると均衡が崩れ、もう一方の足に体重を乗せるようになります。すると今度は、その膝に負担が生じ、軟骨の損傷にもつながるわけです。
また、無意識に痛い方の膝をかばい、膝を動かさなくなるために、筋肉や腱がこわばってしまい、さらに痛みが強くなることもあります。
つまり、片方のひざを痛めた人は、反対側の膝も痛めてしまうケースや、痛めたひざの痛みを大きくさせてしまうケースがあるのです。
膝が痛むときは、できるだけ反対側の足ばかりに負担をかけないように、注意をしましょう。そしてまた、痛みを放置しないで、適切な治療をすみやかに行うことが大事です。
偏平足、外反母趾、指上げ足などが、変形性膝関節症の原因になると言われているのを知っていますか?
外反母趾など足の不安定要素があると、歩き方が不自然になり、歩くたびに不自然な衝撃と、脚全体にねじれを発生させてしまいます。その作用を受ける部分が膝に集中すると、膝関節にダメージを受け、それにより膝の変形と痛みを引き起こしてしまうと言われています。
外反母趾とは、靴のサイズや形が合わないことが原因で、親指の付け根が出っ張ってきて、同時に親指の先端が内側に曲がって痛くなってしまう病気です。女性には多い症状です。
膝痛を起こさないためにも、外反母趾を改善したり、カバーしたりして、正しく足指に力を入れて歩行できるようになることが大切です。
病気の中には、症状として膝の痛みを引き起こすものがあります。「膝の痛みは、年のせいだから仕方がない」と、勝手な自己判断は禁物です。まずは、整形外科を受診することが大事です。
●「関節リウマチ」
関節に炎症が起こり、やがてその炎症が全身に広がり、関節が破壊されてしまう病気です。症状は一般的に、手の指の関節や手首の関節から始まり、進行するにつれ、膝、ひじ、全身の関節に炎症が広がります。痛みと腫れが起こるのが特徴です。自己免疫疾患の一つで、免疫システムに異常がおこり、自分の関節を侵入した異物と勘違いして攻撃してしまうために、炎症が起こります。
●「痛風」
足の親指の関節に激痛がおこり、赤くはれ上がる病気です。過食や運動不足による生活習慣病の一種で、血液中の尿酸値が高い人に起こります。痛みは数日間で治まりますが、尿酸値を下げない限り、再発を繰り返します。しかも、発作を繰り返すたびに、程度は悪化していきます。膝やひじなどの大きな関節が痛んだり、1か所だけでなく複数の関節が痛むようになります。
●「偽痛風」
痛風と症状が似ていますが、血液検査をしても尿酸値は正常です。偽痛風は、ピロリン酸カルシウムの結晶が関節に沈着することで起こります。膝や股関節などの大きな関節が、腫れて熱を持ち、動かすと激しく痛む病気です。
●「化膿性関節炎」
細菌が関節内に侵入して炎症を起こします。軟骨や骨が破壊されるために、早急に治療を受ける必要があります。感染すると、関節が腫れて強い痛みがあり、発熱します。