原因のわからない痛みが膝にあるとき、必ず最初にやるべきことは、整形外科を受診し、検査を受けることです。
その痛みが病気なのか、その病気が軽いのか重いのかを、一般の人が判断するのは難しいこと。自分の状態を正しく把握しないと、正しい対処ができません。ほおっておくと、悪化させる原因にもなります。
「年だから膝が痛くなった」「以前に怪我をしたから、膝が痛むのは仕方がない」と、年齢や怪我のせいにして諦めていたり、市販の薬に頼りきりにならないようにしましょう。
医師の診断を受け、適切な治療とアドバイスを受けることが、痛みと上手につきあっていくためのコツになるのです。
整形外科での痛みの治療法は、「保存療法」と「手術療法」の2つに分けられています。
「保存療法」には、薬で痛みをコントロールする「薬物療法」、関節液の主成分であるヒアルロン酸を膝関節に注射をする「注射療法」、関節を保護するための「装具療法」、ひざを温めたり血行を促進する「温熱療法」、脚の筋力を鍛える「運動療法」などがあります。
それぞれの患者さんの症状に合わせて治療が行われますが、その中でも主な治療法といえば、「薬物療法」「温熱療法」「運動療法」です。薬や温めることでひざの痛みを鎮め、運動で筋肉を鍛え、症状の悪化を防ぐという保存療法です。
このような保存療法を受けても、痛みが強く、日常生活を送るのが困難な場合には、関節の状態に合わせた手術が検討されます。
膝が痛いときは、まずはその痛みと炎症を鎮めることが大事です。そのために「薬物療法」が行われます。内服薬や外用薬(湿布や軟膏など)、座薬などを使用し、痛みや腫れ、熱感などを抑えます。
慢性的な痛みをとるときに、効果を発揮するのが「温熱療法」です。膝の痛みを軽くするために、家庭でもサポーターや温湿布などでひざを温めるとよいと言われていますが、整形外科では、ホットパックや電気(マイクロ波、低周波、高周波)、超音波などを使用してじっくり温めます。家庭で行う温熱療法よりも、膝のさらに深い部分まで温めることができます。
膝を温めると、新陳代謝がよくなり、痛みのもとになる物質が取り除かれやすくなります。そして、膝を動かしやすくなります。
痛みの進行を止めるためには、大腿四頭筋を鍛える「運動療法」が行われます。大腿四頭筋とは、ひざ関節を動かす太ももの筋肉です。膝を動かさなくなると、大腿四頭筋が委縮し、血行が悪くなり、痛みが悪化してしまいます。少しの痛みがあっても、簡単な体操をして大腿四頭筋を鍛えれば、症状を軽くして進行を止めることができます。